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Photo by AMSAT-DL


いまから40年以上も前のお話しですが、当時CQ誌で28MHzのエディターをしていたJA9JWL飛田光春OM(故人)がアマチュア衛星のビーコン受信を始めたとのこと。
私自身はあまり興味はなかったのですが、進められるままにビーコンのモニターなどを始めました。

1970年代の後半に入り、AMSATがPHASEⅢ(第3世代衛星)の計画を発表しました。
概ねモルニア軌道に近い軌道を飛行し、遠地点高度は北半球側に約36000Kmと発表されました。
いわゆる超楕円軌道をとることにより可視範囲が数時間以上に及ぶことで利用できる時間が長くなり、さらには、衛星経由でのDXが可能になるということです。
また遠地点での衛星の動きが少なく、水平垂直両方向ともに追尾が比較的容易になることが考えられます。

アマチュア無線家の夢を形にした PHASE -Ⅲ-Aは世界中のHAMからの寄付も寄せられ、AMSAT-DLが製作し
1980年5月にギアナのクールー宇宙センターからアリアンロケットで打ち上げられました。
しかし、残念ながら発射後すぐに大西洋上に落下、喪失となってしまいました。

その後、代替え機としてAMSAT-OSCAR10号(AMSAT-OSCAR10/PHASE-Ⅲ-B)の製作が進み1983年に再度クールーの宇宙センターから打ち上げられました。
若干のトラブルのため最終軌道が変わったものの、私が衛星通信にのめり込むきっかけとなりました。

当時、私は大病を患い金沢の病院に入院中でしたが、新聞の片すみにAO-10打ち上げ成功のちっちゃな記事を見つけ興奮していたことを鮮明に覚えています。
担当の看護師さんが話を聞いてくれ、一緒に喜んでくれました。
一日も早く衛星にアクセスしたいとの思いが強く、私の退院が早まったのもそのせいかもしれません。

当時、私のシャックで使用していたものです。
RIG: IC351(UPLINK)  IC251(DOWNLINK)
ANT: WHS32N 20ElE CROSSYAGI(UPLINK) 12ELE CROSSYAGI(DOWNLINK)


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